真・女神転生V~クリア後の感想~

真・女神転生V

一言で言うと「綺麗な真・女神転生」という印象でした。
綺麗なのはモデリング、音楽等と言ったゲームとしての部分はもちろんですが
何よりストーリーが美しい。

ストーリーの構造が美しいと感じた理由&ネタバレ感想のメモです。

ここからは真女神転生Vのネタバレがあります。

真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
真・女神転生IV
真・女神転生IV Final の特定のルートについても言及があります。

カオスルートについて

初回はカオスルート「東京を救うため創生」するエンディングでした。
これがなんともカオスらしくない印象。
カオスは「力こそ全て!成し遂げたいことがあるならば力を示せ!」というイメージだったのですが、今回は「東京の再生のため」という大義名分があるので非常に真っ当な理由だと感じました。
やってることは創生のために邪魔な奴はみんななぎ倒す!なんですが
それを言ったら他のルートもそうなんですよね。
そのなかで多様性を認め、様々な神が、人が、あり方があっても許容する。
ただしそこから発する対立もあるよね、仕方ないよねという世界。

対立する、戦う、自由にふるまう、ことが先でなく
様々な神が、人が、あり方があっても許容、が先なので
普段のカオスルートより良い面が見えていると思います。

ロウルートについて

※未クリアです。
私は自称清く正しいLAW信者なので、初回も選べるならばLAWへ行こうと思っていました。
でも初回は好きにする、というルールもあるので選択肢は好きなものを選んでいました。
大マップのアイコンが時計回りになっているのに気が付いた瞬間
「ああ、そうだよね、だって私のスタンスはLAWだし」と安心したのを覚えています。

だからこそ、アブディエルは許せない。

ルート確定直前のイベントでアブディエルが堕天した瞬間に
「コイツはもうだめだ。私が殺すしかない」と強く思いました。
創造神を唯一絶対のもの、と崇めるのならば
その創造神が禁じたナホビノになること、堕天することは決してあってはいけないものです。

それなのにアブディエルは創造神の「法」を守るために堕天しました。
「創造神」ではなく「創造神の法(LAW)」のために。
これが今回私がカオスルートを選んだ理由です。

同じくLAWルートなのに認められないエンディングが過去にもあって
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEYの追加ゼレーニンルートです。
アレックスの甘言に乗せられて、神の歯車として認められなかったものにも
救いの手を差し伸べようとしたゼレーニン。
私はこのとき、追加エンディングを見ようとしていましたが
ロードしなおして、ロウルートを選びなおしたくらい認められないルートでした。

そしてもう一つ、最高のLAWだと思っているのは真・女神転生IVのロウルート
神の戦車と化したメルカバーさんとともに東京のケガレを打ち払い
ケガレの巣窟である東京そのものを消し去るルートです。

ラスボス戦後、東京を消し去らねばらない、と
無限発電炉ヤマトの前で装置を暴走させようとしたときにメルカバーが言うんです。
「ケガレと戦いケガレた我らごと、消し去らねばならない」と
神の作った王国を守るために、戦い、そして自分たちごとケガレを消し去る。
最高か~~~~~!!!!????と非常に嬉しくなり、
そしてメルカバーが共にいてくれるというのが更にエモさに拍車をかけました。

これがミカエルやメタトロンなら偉そうに命じるだけだし、
マンセマットなら「行ってきて死んでください」くらいで自分はこないと思うんですよね!!
でもメルカバーは最後までいてくれるんです。

だからこそ、アブディエルは許せない。
気持ちはわかる。堕天/ナホビノ化しなければ法を守ることが出来ない。
しかも頼れる神はもういない。
でもそこは自分たちの正しさを証明するために、あくまでも天使のまま、
全て終わった後にナホビノは許さず使い捨てるくらいのことをして欲しかった。

中盤で出来ないのがわかっちゃったのも大きいんだと思うけど、
自分が直接手を下す必要はないんですよね……。
そこが彼女の弱い部分だったんだろうな……。でも許さんよ。

事象さんについて

カオスエンドのラスボス:事象ルシファーさん。
最高だった。

東京タワーで過去を見た/アオガミが思い出したときに
「どうもいつもの閣下じゃないよな?」と思ったんです。
しかも種を蒔くために自分が消える、みたいな演出
(存在が消滅していたわけではない)をするなんてなんか……違うな?と。

いつもの閣下なら種は蒔くけど
煽りまくるわ裏から手を回すわいろいろやると思ったんですよね~。
天魔会談のときにアブディエルさんに語ってたときみたいに。

なので今作の閣下はルシファーとしての本質は失わずに
創造神から知恵を奪い取った(取り返した)あとに
「知ってしまった閣下」なんだと思います。

何をどうやっても、今のままでは同じことの繰り返しだと。

この辺は真・女神転生IVFinalで詳しく語られてますね。
天使も悪魔も創造神の手のひらで踊っているだけ。
神殺しを成し遂げ創造神を倒して新しい宇宙を創造しても
「人間に観測されるな」とスティーブンは言い残して消えていきます。

じゃあどうするか、と。

知恵をばらまき、自分たちを超えていくものを作ろうと。
今までの閣下ならそれすら支配下に置いて自由な世界で楽しもうぜ~!
って思うんだろうけど、それをせずに。

この辺うまくまとめられないのですが、ルシファーとしての違和感も
ラスボス戦で事象さんの話を聞いて消えたので「綺麗にまとめたな~」と思います。

生みなおしの物語

真・女神転生IVFinalの神殺しルートをクリアした時に
「真・女神転生シリーズをここで終わらせるのかもしれない」と思ったんですよね。
今までの真・女神転生シリーズの根底にあった「ロウとカオスの対立」は
結局立場が違うだけでどっちも一緒なんだよというものを
根本から否定する「神殺し」のストーリーでした。

なのでエンディング後の世界がどうなったかは描かれません。
古い神を殺し、ダグザを解き放つエンディング。
※なお絆エンドは宗教上の理由からみていません。

それが今回「創世」というワードが早々に出たように
「新しい真・女神転生シリーズを生む」話だったんじゃないかなぁと思いました。
カオスエンドは(おそらくロウエンドも)ナホビノと女神の力を使い、
神として新しい世界を生みなおす。
その指針を決めるのがロウ、カオスなんだけど、
今までの創造神の手のひらの上のロウ/カオスでなく
新しい形でのロウ/カオスエンディングだったのかなと。

そういうところは 真・女神転生Ⅲなんだよなぁ……。

ニュートラルと隠し見てないので見たらイメージ変わるかもしれないですけどね!!

「綺麗な」真・女神転生

ルートについての感想を書いてきましたが、
グラフィック、音楽、演出すべてが美しかったです。

ただその綺麗さは、真IVのアカダマだったりSJのジャック基地だったり
真IV Fの皆殺しを超えてきた既プレイヤーには物足りなく感じ、
ここから初めてみた新規プレイヤーには「なんかよくわからん」と思わせるかもしれません。

私は物足らなさを感じた一人でした。
主人公は選択は出来るけど流されるままルートを選び、世界を創生しなおして(あるいは座を破壊して)終わる。ただそれだけ。

サホリちゃんとラフムのイベントは非常に楽しかったですが
そこが一番真・女神転生「らしさ」を感じました。
でも、そもそも「 真・女神転生らしさ」ってなんだろう?という話でもあります。

ストーリーのアングラさ?
難易度の高さ?
自分の好みのエンディングを選べること?

真・女神転生Vは非常に楽しみにしていた作品です。
今までのシリーズも遊んでいるから、理解出来てる(と自分では思っている)ところもある。

それでも今回はルートによって評価が分かれるだろうな、と思います。
私よりもシリーズをやりこんでいる同居人は座の破壊を選んで
事象さんとも出会わなかったためか「うーん……」と首を傾げていました。

でも。
それでも私はこれは「真・女神転生だ」と思う。

エンディングを見た後にメモを見返したり
こうやって考えをまとめたり。
自分はロウなのに今回もカオスを選んじゃったな~とか。
今回の重要NPCの元を調べたりして「そういう意味か」って考えたり。

終わった後にいろんな人の感想をみて、納得いったりいかなかったり
それでも、私は非常に楽しかったな、って思ったのです。
意見が合わない方はスタンスが違う、ということなんでしょう。
そしてそれは、正しくも間違いでもないんです。そういう考えだよね、ってこと!

以上!拙い感想ですが読んでくれてありがとうございます!!
これから周回します!!

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